【Bob語録#12】リップル社の事業構造

皆さま、こんにちは!

記事をご覧頂き誠にありがとうございます!

今回の記事でも引き続き元リップル社員である
ボブ・ウェイさんが開設した質問スレの内容を
ピックアップしてまとめます。

元リップル社員が開設した質問スレとは? 【Bob語録#0】元リップル社員があらゆる質問に答える

では早速今回の質問を見ていきましょう!

xRapid(旧xRapid・現ODL)は、素晴らしい送金ソリューションだと思いますが、個人的には、銀行が実際にXRPを活用するまでに至るまでの障壁が多すぎるのではないかと考えております。

NBFI(Non-Bank Financial Institution・非銀行金融機関)との親和性は高いと思いますけどね。(和訳文)

xRapid is a great product, but my personal opinion is that it still has too many steps for a bank to use XRP. it works well within the use case of NBFIs though.

LilBender
参考 元の質問XRP CHAT

管理人

今回の質問は、金融機関によるODL(旧xRapid)及びXRPの活用の是非についてですね。

今回の質問者は、NBFI(Non-Bank Financial Institution・非銀行金融機関)によるODL(旧xRapid)・XRPの活用に関しては肯定的な姿勢を示しつつも、金融機関による活用に関しては、活用に至るまでの障壁が多過ぎるのではないかと問題提起をしています。

現時点(記事執筆時)では、送金業社のマネーグラムを筆頭に、ペルーの大手銀行であるインターバンク・ペルーや多数のペイメント・サービス・プロバイダーがODL(旧xRapid)を活用(将来的に活用をすると表明)しています。

将来的には、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチなど、世界有数のメガバンクもODL(旧xRapid)を使用するのではないかと大きく期待されています。

本件に関して、元リップル社員のボブ氏はどのように考えているのか、早速回答を見ていきましょう!

早速回答を見ていきましょう!

リップル社には、「プロダクト・チーム」と「ディベロップメント・チーム」(以下:開発チーム)という部署が存在する。

開発チームは、リップル社の送金ソリューション・プロダクトのコアとなる技術やシステムを創出してきた(Rippled・リップルコネクト・ILP・ILPの各コンポーネント(レジャー・コネクター・ノータリー))。

プロダクト・チームは、開発チームが創出してきた上記技術の商業利用を可能にするため、上記技術の製品化・パッケージ化を行なってきた(旧xCurrent、旧xRapid、旧xVia・現RippleNet、ODL)。

そして、リップル社のマーケティング部・広報部・営業部が、プロダクト・チームにより製品化・パッケージ化された送金ソリューション・プロダクトのプロモーション活動・販促活動を行なっている。

リップル社のマーケティング部・広報部は、リップル社の公式サイト、プレス・リリース、イベントなどの媒体を通じて、リップル社の送金ソリューション・プロダクトのプロモーション活動・販促活動を行なっている。

リップル社の営業部は、金融機関やペイメント・サービス・プロバイダーなどの顧客との直接的な協議やミーティングを通じて、リップル社の送金ソリューション・プロダクトのプロモーション活動・販促活動を行なっている。

多くの場合、リップル社のマーケティング部・広報部が行なっているプロモーション活動・販促活動の内容は、外部に共有されることが多い。

その反面、リップル社の送金ソリューション・プロダクトのコアとなる技術に関する進捗や進展については、あまり外部に共有されることがない。

上記の一連の(情報の取り扱いに関する)構図を念頭に置くことで、リップル社が将来リリースする新たな送金ソリューション・プロダクトの予想が立てやすくなるよ。

具体例としては、現時点では、xRapid(旧xRapid・現ODL)は、金融機関向けというよりかは、どちらかというと、NBFI(Non-Bank Financial Institution・非銀行金融機関)向けの送金ソリューションという印象が強いと思う。

この印象は、現時点ではある程度正しいのかもしれないが、私が聞いた話とは全く異なる。

私が聞いた話によると…

・リップル社は、ペイメント・サービス・プロバイダーに対して、リップル社の送金ソリューション・プロダクトのコアとなる技術に関する啓蒙・プロモーション活動・販促活動を行う準備をし始めている

・上記の一連の活動について、幅広く周知してもらえるよう、プレス・リリースやプレス・インタビューなどの広報活動強化の準備をし始めている

・ターゲットとして定めている地域・市場のペイメント・サービス・プロバイダーに対して、個別に営業活動を行う専任の営業部隊を編成した

・上記の一連の業務をサポートするための専任の管理・オペレーションチームを編成した

・XRPがしっかりと有効活用をされているかどうかを精査するため、送金コストやXRPのトレーディング・ボリュームを分析するマーケット・チームを編成した

・マーケット・チームは、既存(SWIFT)の送金経路を精査し、どの送金経路であればxRapid(旧xRapid・現ODL)の方が優位であるか、の分析も行っている

上記で挙げているリップル社による一連の働きかけは、リップル社のオペレーション企画力がいかに秀逸であるかを克明に裏付けている。

念頭に置かなければいけないポイントは、上記で挙げているリップル社の一連の働きかけは、XRPの活用を一部の地域や市場に限定・規定するものではない、ということだ。

というのも、リップル社のプロダクト・チームやマーケット・チームが、リップル社の送金ソリューションやプロダクトの根底にあるコア技術を新たな製品にパッケージ化し、新たな地域や市場の新たな顧客ターゲットに対するプロモーション活動・販促活動の移管がしやすい仕組みになっているからだ。

このことにより、リップル社が新たな地域や市場へスケールをする際に、一通りのオペレーション企画・企業インフラの拡張・設備投資のノウハウが蓄積されているので、新たに編成されるチームへのノウハウの伝達や移管をスムーズに行うことができ、スケールをする上でスタートダッシュを切ることができるんだよ。(和訳文)

Ripple has a team called “Product” and a separate team called “Development”.

The Ripple development team has created a set of core technologies. Rippled, RippleConnect, the Interledger Protocol, the ILP components (ledger, connector, notary).

The Ripple product team has take these technologies and “productized” them for certain markets. (xCurrent, xVia, xRapid) The Ripple marketing and communication team and sales team then promotes these products. Marcom through the Ripple website, press and conferences. The sales team through direct meetings with banks and payment service providers.

The marcom efforts are what tend to leak across to this site. What you don’t really hear about are the core technology developments and how they underly current products. Once you understand that it becomes easier to guess about future products.So specifically, you hear xRapid is meant for non-banking financial institutions. That is absolutely true at the moment. What I hear is much different.

I hear:

・We’ve put together glossy fliers to explain some core Ripple technology to payment services providers in these countries who serve these types of customers

・We’re setting up press interviews to get word of this particular growth tactic into our targeted market

・We’ve also put together a sales team to approach payment service providers in those countries

・We’ve also put together operations and support teams to make sure anything they’ve deployed doesn’t fall over

・We’ve also setup a markets team to monitory the prices and trading volume to make sure XRP is cheaper than alternative paths

・We’ve also has the markets team analyze alternative rebalancing paths than can compensate for one-way-flow price imbalances

Note that all of the things I’ve bulleted build operation excellence. They don’t actually constrain XRPs use to that particular market in perpetuity. At any given moment, the product and marketing teams might decide to take the exact same underlying core technologies and “re-productize” them towards a new set of potential customers. When this happens, all the operational excellence will transfer and the new teams will have a running start as they grow RippleNet.

BobWay
参考 元の回答XRP CHAT
ポイント
・リップル社には、プロダクト・チーム、ディペロップメント・チーム(開発チーム)、マーケティング部、広報部、営業部、マーケット・チームが存在する(他にも法務部などの多数の部署が存在する)

・リップル社の開発チームは、リップル社の送金ソリューション・プロダクトのコアとなる技術やシステムを創出してきた

・リップル社のプロダクト・チームは、開発チームが創出してきた上記技術の商業利用を可能にするため、上記技術の製品化・パッケージ化を行なってきた

・リップル社のマーケティング部・広報部・営業部は、プロダクト・チームにより製品化・パッケージ化された送金ソリューション・プロダクトのプロモーション活動・販促活動を行なっている

・リップル社のマーケット・チームは、XRPがしっかりと有効活用をされているかどうかを精査するため、送金コストやXRPのトレーディング・ボリュームの分析を行なっている

・リップル社は、新規開拓・事業のスケールを行う際に必要となってくるオペレーション企画・企業インフラの拡張・設備投資の移管を効率的に実施するための体制を築いている

管理人

ボブ私が、リップル社の主要部署の機能・事業構造・事業の推進方針について丁寧に解説してくれました!

プロダクト・チームやディベロップメント・チームなど、リップル社に関する情報収集をする際に、目にすることはありますが、具体的な業務内容に関しては、ここまで詳細な情報はなかなか無いので、今回の元リップル社員によるボブ氏の解説も非常に勉強になりましたね!

管理人

今回のBob語録は以上です!

最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!

今後もBob語録をバンバンシェアしていきますのでよろしくお願いします!