【Bob語録#11】リップル社は買収を持ちかけられたことがある

皆さま、こんにちは!

記事をご覧頂き誠にありがとうございます!

今回の記事でも引き続き元リップル社員である
ボブ・ウェイさんが開設した質問スレの内容を
ピックアップしてまとめます。

元リップル社員が開設した質問スレとは? 【Bob語録#0】元リップル社員があらゆる質問に答える

では早速今回の質問を見ていきましょう!

リップル社にとっての最大の懸念とは何でしょうか?

加えて、リップル社にとって敵対的な主体(企業や個人)は存在するのでしょうか?

また、リップル社は過去に買収の話やオファーを持ちかけられたことがあるのでしょうか?(和訳文)

what threat or who would be Ripples biggest concern? Has any entities offered to buy Ripple out ?(一部抜粋)

Truckdriver
参考 元の質問XRP CHAT

管理人

以前にも、同じような質問がありましたね(XRPの普及に対する逆風について)
【Bob語録#2】XRPの普及に対する逆風について

管理人

ただ、今回の質問者は、今までリップル社に対して買収のオファーがあったかどうかについても質問をされていますね。

これまで、(私が記憶をしている限りでは)そのような話が明るみに出たことはないと思うので、非常に気になりますね。

早速回答を見ていきましょう!

大昔の話になるが、(リップル社は)買収のオファーを持ちかけられたことがあるよ。

当時オファーをされた買収額が、過小評価であると判断され、リップル社は独立を貫くことになった。

事後的に考えると、あの判断は間違っていなかったと思う。

上記の事例以外で、買収のオファーが持ちかけられたことがあるかどうかは分からないけどね。

そういう話し合いは上層部同士で行われるからね。

リップル社が常日頃から抱いている懸念は、リップル社と提携してくれそうな金融機関の動きがあまりにも遅いことなんだよね。

リップル社に対して、露骨に敵意を剥き出しにしている悪意のあるアクターは、知っている限りでは存在しないと思うよ。

強いて言うのであれば、リップル社にとっての最大の脅威はFUDだろうね。

FUDに対しては、FOMOを活用して応戦しているよ。(和訳文)

Very long ago there was an offer to buy Ripple out. Most considered it undervalued and preferred to remain independent. That was a good call in retrospect.

I don’t know If there have been other more recent offers. Above my pay grade as they say.

The biggest concern is ALWAYS that our potential partners and customers don’t move fast enough. I don’t see any directly nefarious enemies. Fear Uncertainty and Doubt (FUD) is the thing the company fights the hardest. One of the key tools in that fight is to leverage the Fear of Missing Out (FOMO).

BobWay
参考 元の回答XRP CHAT

調子・のり助

ほぇ〜!過去に買収話があったんかい!どこなんやろ…気になる…
どの企業がリップル社を買収しようとしたんですかね…?

個人の可能性もありますね…

非常に気になりますが、流石にどこ(誰)かは教えてくれませんでしたね(苦笑)

どこの誰だか分かりませんが、一つ言えることは、その企業(個人)は、相当な先見の明の持ち主だったということですね…

管理人

困っちゃん

逃した魚は大きい…
それはさておき、気になることがあるねん!ボブはんが言うてはる「FUDに対しては、FOMOを活用して応戦しているよ」って、どないことなん?FOMOって「乗り遅れる恐怖」っちゅ〜意味やんなぁ?煽ってるっちゅ〜こと!?

調子・のり助

管理人

う〜ん…その解釈には語弊があります。

FOMOは、確かに…

乗り遅れる恐怖

…を意味しますが、ボブ氏が言わんとしていることは、何も無理やり煽り立てるということではありません。

これは個人的な類推ですが、ボブ氏の発言の真意・意図としては、リップル社の送金ソリューションやプロダクトの有用性・有効性を顧客に対して正確に訴求をすることによって、それらを活用する十分な動機付けを行う、と考えているのではないでしょうか。

上記の動機付けには二元性の側面があり…

・リップル社の送金ソリューション・プロダクトを活用することで、享受できる利便性、利益率の向上、市場における優位性の向上によって誘発されるインセンティブ

・乗り遅れてしまうと、競合他社に差を付けられ、市場における優位性を失いかねない、という危機感によって誘発されるインセンティブ


…という二つの項目に分けられると考えております。

対極にある二つの異なる性質の動機付けを行うことで、リップル社の送金ソリューション・プロダクトを活用する強力な誘因となります。
ほぉ…もう一つ気になることがあるねんけど、「リップル社が常日頃から抱いている懸念は、リップル社と提携してくれそうな金融機関の動きがあまりにも遅いことなんだよね。」ってボブはんが言うてはるけど、これってどないこと?

調子・のり助

管理人

その件につきましては、以前執筆した下記の記事で、ボブ氏の見解を詳細に深掘りしています
こちらの記事で深掘りをしています 【Bob語録#2】XRPの普及に対する逆風について
いちいちリンク踏んで移動するのめんどくさいねん!まとめてくれや!

調子・のり助

管理人

は、はい!(汗)

まずは、ボブ氏が以前行なった、下記の考察をご参照ください。

XRPを普及させる上で、次に難しい課題が金融機関による惰性(リスク回避性向)だ。

我々はついつい銀行という組織が一枚岩のアクターであるという先入観を抱いてしまっている。

しかしそれは誤りだ。

銀行には多数の部署が存在し、それぞれの部署のトップは、突き詰めると一人の個人だ。

部署のトップにいる人間は、多くの場合、素晴らしい人格の持ち主だとは思う。

しかし、彼らも根本的には自己利益の最大化を追求する一人の生身の人間であることを忘れてはいけない。

このことを念頭に入れ、下記のシナリオを想定してほしい。

あなたが銀行内のとある部署の部長だとする。

あなたが管理している部署で、革新的な技術を行内で一番最初に取り入れたとして、それがもし失敗に終わってしまったらどうなるか?

あなたはその失敗の責任を取らされ、クビになってしまう!

仮に他部署の部長が上記のリスクを負った上で新技術の導入に成功したとしょう。

あなたがその様子を見て、その技術が確固たるものであることが分かった後に、その技術を自身の部署に導入をしてもクビになるリスクはないよね?

上記のことを念頭に置くと、(金融機関にとって)新技術を取り入れることが、いかに大きなリスクを伴うかが分かると思う。

新技術導入のリスクに対して、導入成功時の便益が遥かに上回るような状況を予測するには、相当な先見の明が必要となってくる。

金融機関の関係者は、個々のプロダクトや新技術を上記のような費用対効果分析を用いて常に精査している。

リップル社は、自社のプロダクトの導入に伴うリスクと便益を天秤にかけた場合、後者が上回ることを顧客に訴求し続けなければいけない。(和訳文)

The second hardest thing in money is inertia. We think of banks as a single entity. But they’re not. They are a bunch of departments headed by individuals. Most of these individuals are great people but each is looking out for their own personal self interest (just like everyone else). If you are the first to implement something new and different at a bank and it goes wrong–you can be fired! On the other hand, if someone else implements something first and it goes right–it’s unlikely you’ll be fired for implementing it second.

So one of the keys is to canvas the world broadly enough to find the people whose problems are bad enough that the potential benefits overwhelm the perceived risks. Ripple has been awesome at identifying areas where the need it greatest(一部抜粋)

BobWay
参考 元の回答XRP CHAT
ポイント
・リップル社が自社の送金ソリューション・プロダクトのシェアを拡大させていく上で、金融機関による惰性(様子見意識)が大きなハードルとなっている

・新技術を導入する際に失敗のリスクを恐れ、意思決定者が新技術の導入に踏み出せないことがある

・リップル社は、自社の送金ソリューション・プロダクトを導入する際の失敗のリスクよりも導入成功時の便益が上回ることをしっかりと訴求しなければいけない

管理人

リップル社が自社の送金ソリューション・プロダクトのシェアを拡大させていく上で…

「リップル社と提携してくれそうな金融機関の動きがあまりにも遅いこと」

…を、ボブ氏が懸念している理由は、上記の通りです。

金融機関は他の業界と比較しても、特にリスク回避性向が高いです。

特に、規模が大きい金融機関ほど、新技術を採用する際には多くの稟議や検証が求められます。

リップル社は、自社の送金ソリューション・プロダクトを通じて国際送金、ひいては金融の在り方を根底から覆そうとしています。

しかし、金融業は非常に伝統的なセクターであるため、リップル社の送金ソリューション・プロダクトが、革新的で多くのメリットをもたらすものであっても、幅広い普及は一筋縄ではいかないのです。

そんな中、リップル社は金融機関との提携数を順調に伸ばしています。

それは、リップル社が金融機関に対して自社の送金ソリューション・プロダクトを導入することで多くのメリットや利益をもたらせることをしっかりと訴求できているからなのではないでしょうか。

リップル社が今後もコツコツ淡々と金融機関と協議・連携を重ね、自社の送金ソリューション・プロダクトの幅広い普及に繋げられると期待をしています。

管理人

今回のBob語録は以上です!

最後まで読んで頂き誠にありがとうございました!

今後もBob語録をバンバンシェアしていきますのでよろしくお願いします!