XRPの根幹技術
本章より、XRPの根幹技術を担っている分散型台帳プラットフォーム・XRPレジャーの仕組みを詳細に見ていきます。

以前の章でも先述した通り、XRPレジャーは、XRPの全てのトランザクション(送金・取引・決済)を処理している分散型台帳プラットフォームであり、XRPはXRPレジャー特有の資産(ネイティブ・アセット)であるため、XRPレジャー上でしか存在しえません。

XRPレジャーは、以前の章で紹介したXRPの基本的な特徴である、高速送金・安価な送金手数料・高い拡張性能を実現しているXRPの根幹技術です。

開かれたオープンなシステム

XRPレジャーは、2012年に稼働し始めました(当初はRipple Consensus Ledger(リップル・コンセンサス・レジャー)と称されていました)。XRPレジャーのソース・コード(根底のプログラム)は、オープン・ソースのため、ISC・オープン・ソース・ライセンスさえ持っていれば、誰でもアクセス・利用できる公に開かれた技術です。

また、XRPレジャー上で行われている全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)の処理は可視化されており、リアルタイムに行われている処理だけではなく、過去に行われた処理もさかのぼって閲覧することが可能となっております。オープン・ソースかつ全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)の記録が可視化されているXRPレジャーは、透明性の高いオープンなプラットフォームなのです。

困っちゃん

オープン・ソースってどういうことですか…?
とあるシステム・プラットフォームがオープン・ソースだということは、そのシステム・プラットフォームのソース・コード(根底のプログラム)が公に公開されていることを意味します。

オープン・ソースの代表例としてよく挙げられるのがLinuxというオペレーティング・システム(OS)なのですが、XRPレジャーもLinux同様ソース・コード(根底のプログラム)が公に公開されているため、誰でもアクセス・活用することができる公共性の高いプラットフォームなのです。

とは言え、XRPレジャーのソース・コードにアクセスするには、ISC・オープン・ソース・ライセンスが必要となってきます。

管理人


築き上げられてきた高い実績

XRPレジャーは、2012年に稼働を始めて以来、一度も誤送金・欠陥を発生させることなく、累計で5000万にのぼる取引の処理に成功してきました(2019年9月時点)。

この高い実績と高度なパフォーマンスは、全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)を処理しているXRPレジャー独自の承認技術であるコンセンサス・アルゴリズムによって裏付けられています。

XRPレジャーは、オープンで公共的な側面だけではなく、高い実績と信頼性を兼ね備えている堅牢なプラットフォームなのです。

XRPレジャー独自の承認技術

XRPレジャーは、全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)を処理する上で、XRPレジャー・コンセンサス・アルゴリズム(XRP Ledger Consensus Algorithm)(以下:コンセンサス・アルゴリズム)と称されている、XRPレジャー独自の承認技術を用いています。

このXRPレジャー独自の承認技術であるコンセンサス・アルゴリズムこそが、以前の章でも取り上げた、XRPの基本的な特徴である、高速送金・安価な送金手数料・高い拡張性能を実現しているのです。

困っちゃん

え…XRPとXRPレジャーって異なるものなんですか?

承認技術?

コンセンサス・アルゴリズム?

頭が爆発しそうです!
はい、厳密には、XRPは全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)を処理している分散型台帳プラットフォームであるXRPレジャー上にしか存在しえない特有の資産(ネイティブ・アセット)なのです。

以前の章でも取り上げた、XRPの基本的な特徴(高速送金・安価な送金手数料・高い拡張性能)は、XRPそれ自体の特徴というよりかは、全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)を処理している分散型台帳プラットフォームであるXRPレジャー独自の承認技術であるコンセンサス・アルゴリズムが実現しているのです。

承認技術とはどういったものなのか、コンセンサス・アルゴリズムの仕組みとはどういったものなのか、に関しては次章で詳細に掘り下げていきます!

管理人


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コインチェック

XRPレジャーは非中央集権的プラットフォーム

XRPレジャーは、ある特定の個人・組織・企業・主体・国家による中央集権的な管理を受けることなく、全てのXRPのトランザクション(送金・取引・決済)を処理している非中央集権的なプラットフォームなのです。

XRPレジャーは非中央集権的なプラットフォームなので、XRPレジャーの利用者が、XRPのトランザクション(送金・取引・決済)を実行する際、カウンターパーティリスクに晒されることがなく、また、ある特定の個人・組織・企業・主体・国家による恣意的な思惑や操作に左右される懸念もありません。


管理人

XRPレジャーは…

・オープン・ソースで透明性の高いプラットフォーム
・パフォーマンスの高い堅牢なプラットフォーム


…であることに加え…

ある特定の個人・組織・企業・主体・国家による中央集権的な管理・操作を受けない、管理の権限が分散されている非中央集権的なプラットフォーム

…なのです
誰にも管理されてへんってこと?それって大丈夫なん?

調子・のり助

管理人

誰にも管理をされていないという訳ではなく、管理の権限が複数の主体間で分散されているという意味です。

XRPレジャーは、分散型台帳プラットフォームですが、それは、XRPレジャーの台帳が複数の主体によって分散管理されていることを意味しています。

金融機関や企業などは、自社が保有しているサーバーなどを用いて、中央集権的に台帳の管理を行っていますが、XRPレジャーの台帳は、単一の主体による中央集権的な管理をされておらず、複数の主体によって分散管理されているのです。

そのため、XRPレジャーは、単一の主体による恣意的な管理・操作を受けない、極めて公共性の高いプラットフォームなのです。

非中央集権的なプラットフォーム・分散型台帳技術のメリットについては、後々の章でより深く掘り下げていきます!

インターレジャー・プロトコル

以前の章でも紹介した通り、XRPレジャーには、インターレジャー・プロトコル(Inter-ledger Protocol)(以下:ILP)という異なる規格の台帳を繋げる標準規格化機能が組み込まれています。

・ペイパルなどの個人向け送金サービスの台帳
・民間銀行や中央銀行などの金融機関の台帳
・送金業社や多国籍企業の台帳
・ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産のブロックチェーンの台帳


…など、ILPはこれら上記の異なる規格の台帳(一部の例)を直接繋げることによって、台帳間の価値・資金・資産の即時的・直接的な送金・取引・決済を可能にします。

管理人

ILPは、以前の章でも何度か紹介してきましたが、XRPレジャーの最も重要なコンポーネントの一つです

管理人

次章からは、上記で紹介したXRPレジャーの各機能や特徴を詳細に掘り下げていくのですが、非常に難解なコンセプトが多いため、なるべく分かりやすく、簡略化した例を用いて説明をしていきます。

XRPの技術的な仕組みを理解することで、リップル社が掲げている国際送金の効率化・価値のインターネットのビジョンを実現する上で…

・なぜXRPが活用されているのか
・XRPが両ビジョンを実現する上でどのような役割を果たすのか


…の問いに対する回答がよりクリアで明瞭になります。

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