XRPの高度な拡張性能
XRPは、リップル社が掲げている国際送金の効率化・価値のインターネットのビジョンを実現するために活用されている暗号資産です。リップル社が両ビジョンを実現する上でXRPを活用している大きな理由の一つは、XRPが広範な活用に対応するための高い拡張性能(スケーラビリティー)を備えているからです。

XRPの全ての送金・取引・決済が処理されている分散型台帳システムのXRPレジャーは、毎秒最高で1500の個別のトランザクション(XRPの送金・取引・決済)を処理することができます。

困っちゃん

XRPの送金速度が速いことや送金手数料が安いということはすぐに理解ができたのですが、XRPのスケーラビリティーが高い?拡張性能?スケーラビリティーとはどういうことですか?
スケーラビリティーとは、日本語に直訳すると拡張性能・拡張能力を意味します。

とあるものの拡張性能が高いということは、規模の拡張・拡大の余地がある、あるいは規模の拡張・拡大に対応する能力・可能性を有しているという意味です。

上記の説明は少々抽象的なので、具体例を挙げると…

とあるレストラン・チェーンは接客・クレーム対応・メニューの料理工程を全てマニュアル化しており、複雑な料理に関しては事前に工場で作った上で各店舗に出荷をしているため、現場の従業員の負担が軽減され、新たな従業員の雇用障壁(トレーニング・コストや雇用コスト)も低いため、新店舗の効率的な展開ができ、スケーラビリティー(拡張能力)が高い

…というような具合です。

具体的にXRPのケースに落とし込むと…

XRPは送金総量が大幅に増加したとしても、送金速度の遅延などXRP自体のパフォーマンスが落ちることはなく、高いパフォーマンスを担保しつつ規模の拡張・拡大に対応することができるため、XRPのスケーラビリティーは高い

…というような具合です。

管理人


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コインチェック

拡張性能もトップクラス

XRPの高速送金・安価な送金手数料がXRPの全ての送金・取引・決済を処理している分散型台帳システム・XRPレジャーのコンセンサス・プロトコルによって実現されているのと同様に、XRPの広範な拡張性能も実現しています。

XRPは元々、ビットコインが抱えている課題点や諸問題を鑑み開発されました。ビットコインは、PoW承認技術の性能上一定期間内に処理ができる送金量が限られています(毎秒32取引)。そのため、ビットコインの広範なスケール(拡張・拡大)はあまり現実的ではないとされています。XRPはより広範な普及を想定され開発されたので、高度な拡張性能が備え付けられており、ビットコインの毎秒32取引の処理能力に対しXRPは毎秒1500取引を処理することができ、送金速度や送金手数料の経済性同様、拡張性能に関してもXRPが大幅に優位であることが見て取れます。

管理人

図示されている通り、送金速度・送金手数料の安さに続き、XRPは高度な拡張性能を備えていることが見て取れます。

XRPの送金速度や送金手数料の安さは、リップル社が掲げている国際送金の効率化・価値のインターネットのビジョンを実現する上でXRPを活用している大きな要因となっていますが、それら以上にこの拡張性能の高さが重要な要素となってきます。

これまでの章でも先述してきた通り、リップル社がXRPの活用を通じて実現しようとしている両ビジョンは国際経済・金融・社会に対してパラダイム・シフトを引き起こしうる壮大なビジョンであり、XRPの拡張性能の高さは両ビジョンを実現する上で必要不可欠な要素となっております。

壮大な両ビジョンを実現するためには、XRPが持つ膨大な数の送金に耐えうる高い処理能力・拡張性能・キャパシティーが求められているのです。

いくら送金速度が速く、送金手数料が安くても規模の拡張・拡大に対応ができなければそれらの高いパフォーマンスをフルに生かし切ることができなくなってしまい、本末転倒になってしまいます。

そういう意味でも、XRPが兼ね備えている高速送金・送金手数料の安さ・拡張性能はどれも欠けてはならず、それぞれの特徴が三位一体となりXRPはその機能を十分に発揮することができ、リップル社が掲げている国際送金の効率化・価値のインターネットの実現に大きく寄与することができるのです。

管理人

本章を含めて、3つの章を通じてXRPの基本的な特徴を見てきましたが、これは単に…

XRPはすごい!

…ということをお伝えするためのものではなく、XRPがなぜリップル社の国際送金の効率化・価値のインターネットのビジョンを実現する上で最も適当な暗号資産として活用されるに至ったのかを説明するために取り上げました。

次章以降では、XRPのこれらの特徴を実現している、全てのXRPの送金・取引・決済を処理している分散型台帳システム・XRPレジャーの技術的な仕組みを具体的に見ていきます。

・XRPレジャー独自の承認技術であるコンセンサス・アルゴリズム
・XRPレジャーに内臓されている、全ての台帳を繋げる標準規格化プロトコル・ILP技術
・XRPレジャーがどのような形で非中央集権的に分散化されているのか


…など、いよいよXRPのコア技術に焦点を当て、深く掘り下げていきます。

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