まずは基本から!
このセクションでは、暗号資産・XRPについての大枠の基礎的な概要を見ていきます。

このセクションを読み進めていく上で、初めて見る専門用語がいくつか出てくるかもしれませんが、それらは後々の章で詳細に深掘りをしていきますので、現時点では、頭の片隅に入れてもらえれば大丈夫です。

暗号資産・XRPとは?

暗号資産の代名詞と言えばビットコインですが、XRPも現時点で約2000種類以上存在する暗号資産(以前は仮想通貨とも呼ばれておりました)のうちの一つです。XRPは2012年9月に発行上限である1000億枚が全て一度に発行されました。XRPの発行上限はシステム上1000億枚と設定されており、事後的に追加でXRPが発行されることはありません。XRPはXRPレジャーという分散型台帳プラットフォーム上にしか存在しない、XRPレジャー固有のネイティブ・アセットです。

XRPの主な用途・機能は、ブリッジ資産です。価値(法定通貨・有価証券・債券・暗号資産など)の交換をする際にXRPをブリッジ資産として仲介させることで交換をより円滑なものにします。

困っちゃん

とりあえずXRPがビットコインのような暗号資産だということは分かりましたが…XRPレジャー?ブリッジ資産?分散型台帳プラットフォーム?…聞いたことのない専門用語だらけで訳が分かりません…
暗号資産関連の情報は専門用語が多いんですよね…専門用語や分かりにくい概念は、これからの章で一つ一つなるべく分かりやすく、噛み砕きながら説明をしていきますので、現時点では頭の片隅に入れておいてもらっても大丈夫です!

管理人

調子・のり助

まずはXRPの用途についてもう少し詳しく知りたいな〜。ブリッジ資産って言われても意味が分からん!何のために作られたんや!何に使われているんや!
XRPは主にリップル社が掲げている二つのビジョンの実現のため活用されています。

リップル社については後々の項で詳しく説明します。

ちなみにXRPは主にリップル社のビジョンの実現のために活用されていますが、それ以外にも様々な形で活用されております。

XRPの他の活用方法については後々の章で詳しく掘り下げていきます。

管理人


XRPの用途・ユースケース

XRPは主に、国際送金の効率化と価値のインターネット構築というリップル社が掲げている二つのビジョンを実現するために活用されています。

インターネットが発達した昨今においても、既存の国際送金システムには多くの課題や障壁(時間がかかる・高額な手数料)が蔓延っており、非効率です。リップル社は、既存の国際送金システムに蔓延る課題を払拭し、国際送金の効率化を図るためXRPを活用しています。また、リップル社が掲げている価値のインターネット構想は、現在の情報や電子メールと同じように、インターネットを介してのお金や価値の瞬時な送受信の実現を目指すビジョンです。

困っちゃん

国際送金の効率化…?価値のインターネット…?なんだかどちらもとても壮大そうなプロジェクトですね…

一つ疑問なのですが、なぜビットコインではなくXRPがこのような壮大なプロジェクトに活用されているのでしょうか?XRPじゃないといけない理由はあるんですか?
それは、XRPにはそれらのビジョン・プロジェクトを実現するために必要とされている特性や特徴を兼ね備えているからです

管理人


XRPの基本的な特徴

国際送金の効率化や価値のインターネット構築のビジョンを実現する上でXRPが活用されている理由は、XRPが兼ね備えている三つの特徴:即時性(高速送金)・経済性(低コスト)・拡張性(スケーラビリティー)が両ビジョンの実現に大きく寄与すると考えられているからです。

XRPは高速送金が可能で、最速4秒で送金が完了します。また、送金手数料も非常に安価に設定されており、送金に要する手数料は多くの場合最安で1円未満で済みます。加えて、XRPは国際送金の効率化や価値のインターネット構築のような大規模なプロジェクトの実現に求められる高度な拡張性能も備えております。即時性(高速送金)・経済性(安価な手数料)・拡張性能のいずれにおいても、他の暗号資産と比較してトップクラスのパフォーマンスを発揮することができます。

調子・のり助

ふーん…なるほど…なんとなく言いたいことは分かるんやけど、ただ単に「早いよ!安いよ!」って言われても説得力がないねん。なんで早いん?なんで安いん?そこらへんの説明もしっかりしてもらわんとなぁ〜。
上記で紹介したXRPの特性は、全てのXRPの取引・決済・送金を処理している分散型台帳プラットフォーム・XRPレジャーが実現しています。

管理人


XRPレジャーとは?

XRPレジャーはXRPの全ての取引・決済・送金を処理している分散型台帳プラットフォームです。以前の項で先述した通り、XRPはXRPレジャー上のネイティブ資産(特有の資産)であり、XRPレジャー上でしか存在しえません。

前項で先述したXRPの三つの基本的な特徴は、XRPレジャー上でXRPの取引・決済・送金の処理をしているXRPレジャー独自の承認技術であるXRPレジャー・コンセンサス・プロトコルが実現しています。XRPレジャーやXRPレジャー・コンセンサス・プロトコルの具体的な仕組みについては後々の章でより詳細に深掘りをしていきます。

管理人

加えて、XRPレジャーにはインターレジャー・プロトコル(以下:ILP)という異なる規格の台帳を繋ぎ、XRPレジャーによる取引・決済・送金の処理をより効率化させる機能が備え付けられています。

次の項でILPの詳細を見ていきましょう!

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コインチェック

インターレジャー・プロトコル

XRPレジャーにはインターレジャー・プロトコル(以下:ILP)という異なる規格の台帳を繋げる標準規格化機能が組み込まれています。通常ですと、銀行・企業・サービスなどの主体によって台帳の規格が異なるので、台帳同士の相互運用性が欠乏しているのですが、ILPを通じてそれら異なる規格の台帳を繋げることによって、即時的・直接的な取引・決済・送金を可能にします。

ILPはあくまでも異なる規格の台帳を結合させる標準規格であって、現物資産の移動には関与していません。しかし、XRPレジャーにILPが組み込まれたことにより、ILPが異なる規格の台帳を繋ぎ、XRPレジャー上で行われているXRPを介しての現物資産の効率的な移動を補助・補完することができるようになりました。ILPは、あらゆる主体同士のあらゆる価値の交換をよりスムーズなものにします。

困っちゃん

なるほど…XRPレジャーの技術が秀逸なものであることはなんとなく分かりました…

ところで…今更感がありますが…結局リップルというのは一体何なのでしょうか?

実は最初からずっと気になっていました…
お!ナイスタイミングです!ちょうど今からリップル社の話をしようと思っていました!

管理人

困っちゃん

リップル…社?リップルがXRPじゃないんですか?会社?

リップル社とは?

XRPとリップル社は一括りにされることがありますが、実際は別々のものです。XRPは分散型台帳プラットフォーム・XRPレジャー上に存在する、いかなる主体や組織にも中央集権的に一元管理されていない暗号資産ですが、リップル社は主に送金ソリューションの開発・販売事業を行なっているソフトウェア企業です。そのため、リップル社がXRPを発行したり、XRPレジャーの一元的な中央管理を行なっているわけではありません。リップル社はあくまでも国際送金ソリューションの開発・販売を行なっていく過程でXRPを活用しているだけなのです。

以前の項で先述した通り、国際送金の効率化と価値のインターネット構想は、リップル社がXRPの活用を通じて実現しようとしているリップル社のビジョンです。

調子・のり助

ほぉ…ちゅーことはリップル社がXRPを発行しているわけやなくて、単にXRPを活用する送金ソリューションを開発しているっちゅーことか
そういうことです!

XRPやXRPレジャー自体は誰でもアクセスし活用することができるオープンソース・ソフトウェアです。

とは言え、リップル社の創業メンバーにはXRPレジャーの開発に携わっていた方もいますし、リップル社はXRPを活用して国際送金の効率化や価値のインターネット構築という壮大なビジョンを実現しようとしているため、リップル社はXRP普及の最大のメインドライバーでもあり、XRPのエコスシテムの健全化に努めている最大のステークホルダーでもあります。

管理人

調子・のり助

ふーん、ほんでリップル社はどんな感じでXRPを活用してるん?どういう送金ソリューションを提供してるん?

リップル社の送金ソリューション

リップル社は主に三つの送金ソリューションを提供しています(xCurrent・ODL・xVia)。xCurrentはXRPの活用はしませんが、先述したILP技術を活用する国際送金ソリューションです。xCurrentは既存の国際送金システム(SWIFT)と比較して送金コストが低く、高い透明性を提供する先進的な送金ソリューションです。ODL(On-Demand Liquidity)はXRPを活用する国際送金ソリューションで、xCurrentより更に低いコストを実現することができ、より高速な送金を可能にします。xCurrentとODLは主に金融機関や送金業社を対象としたソリューションです。

また、リップル社は送金ソリューションだけではなく、xCurrent・ODLの効率化を図るためRippleNetという金融機関や送金業社のネットワークを構築しました。xViaは企業向けのAPIソリューションで、企業はxViaを導入することで、RippleNetに参画している金融機関や送金業社を介して国際送金を実施することができます(間接的にxCurrent・ODLのサービスを享受することができます)。リップル社の送金ソリューションやRippleNetについても後々の章でより詳細に深掘りをしていきます。

困っちゃん

なるほど…リップル社は積極的にXRPの活用をしているんですね
そうですね、リップル社はXRPの有用性や有効性に着目をし、XRPの活用を通じてリップル社が掲げている国際送金の効率化と価値のインターネット構築のビジョンを実現しようとしています。

両ビジョンを実現する上で、リップル社はXRPの技術的優位性を活用するだけではなく、同時にXRPのエコシステムの拡充に努めています。

XRPの技術的優位性とリップル社の事業戦略が両輪となり、リップル社は両ビジョンの実現に向けて日々プロジェクトを進めています。

管理人


XRPとリップル社は両輪の関係

図示されている通り、リップル社はXRP(XRPレジャー)・ILPの技術的な優位性や秀逸性に着目をし、それらを活用する国際送金ソリューションの開発・販売を通じて、国際送金の効率化・価値のインターネットのビジョンの実現に向けて日々プロジェクトを進めています。

リップル社はさまざまな施策を講じることにより、XRPのエコシステムの健全化・拡充を図っています。それはXRPのエコシステムが拡大して、XRPがより広範に普及することによって、リップル社が提供している送金ソリューションの効率が向上するからです。このようにXRPのエコシステムとリップル社の送金ソリューションはリップル社のビジョンである国際送金の効率化・価値のインターネットを実現する原動力となる両輪の関係なのです。

管理人

今回の章は以上となります!

冒頭でお伝えした通り、XRPやリップルについて調べ始めたばかりの方にとっては、普段見慣れない専門用語や分かりにくい概念がいくつかあったかもしれません。

ですが、今回のXRPの概要でお伝えした上記の全ての情報は、これからの章で詳細になるべく分かりやすく噛み砕きながら掘り下げていきます!

では!次の章で!

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