今回のてにログでは...
てにったーさんが、「XRPは銀行のためのコイン?」という問いに対して、自身の考察を回答としてまとめてくれています(配信日:2019年3月2日)

てにったー

XRPは銀行のためのコイン?

これへの答えは実は単純ではありません。

よく虫の目・鳥の目・魚の目という言葉を聞きますが、虫の目、つまり目の前に見えるものをそのまま表現すると、ご質問の通りXRPは銀行コインと言えるかもしれません。

一方、XRPが本当に目指しているヴィジョン(鳥の目)や時流(魚の目)で見ると、別の見方ができるとも思っています。

なぜリップル社が銀行のような金融機関と主に仕事をしているかというと、簡潔に言えば、世の中の資金の殆どは銀行が扱っているから、です。

個人の銀行預金は勿論のこと、Suica, LINE Payのようなウォレット系、VISAのようなカード会社、アマゾンのようなEコマースといったものも私達は普段意識しませんが、実際の資金は各会社の銀行口座にあります。

さらに、世界には銀行口座を持たない/持てない人がいますが、そんな人でもアフリカのMPesaのようなモバイルウォレットを使ってキャッシュレス社会を形成していたりします。

そのような資金も結局どこに保管されてるかといえば、実際にはMPesaを通じて銀行で管理されていることになります。

てにったー

これをベースに考えていくと、銀行の既存の送金システムに存在する時間的摩擦・コスト的摩擦を取り除くことは、銀行のためめでもあると同時に個人・企業のためでもあるといえます。

これはインターネット黎明期を例に考えるとイメージしやすいかもしれません。

インターネット黎明期にはインフラ構築のためインフラ屋が活躍したわけですが、それをもって「インターネットはインフラ屋(を儲けさせる)ため」と考えることと似てるかもしれません。

虫の目で見れば確かにインフラ屋のためと言えますが、鳥の目で見れば個人を含む社会全体のためと言えると思います。

また魚の目で見ると、現在ウェブサービスが普及し、今後も拡大するという事を考えれば、既にボーダーレス化が進んだウェブ空間に見合った価値移動手段が潜在的に求められてると考えられます。

リップル社が本当に目指してるのは、単なる銀行間送金の円滑化ではなく潜在的に求められる物です。

つまり企業や国境を越えた台帳間送金です。

例えばLINE Pay⇒MPesaへの送金といった事の実現です。

このことを「価値のインターネット」と呼んでいます。

この大きなヴィジョンを実現するために、社は今その足元にある銀行の送金システムの変革を行っていると言えます。


おねがい
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