今回のてにログでは...
SUICAなどの電子マネー・サービスの背景にある「囲い込み戦略」について、てにったーさんが丁寧に解説をしてくれています(配信日:2018年10月24日)

てにったー

・ナナコ
・Tポイント
・WAON
・Suica

…色々あるけどそれらの目的を一言で表現すると「囲い込み」です。

自分達の陣営で買い物してほしいという思惑が、この乱立を生んでいます。

これはユーザーの立場からすると非常に面倒です。

財布にカードを何枚も入れる必要があるので。

本当は1個に減らすのがベスト。

もしも将来、価値のインターネット(IoV)が普及したらこのような「囲い込み」戦略自体が効力を失う可能性があります。

なぜならIoVはそのような各経済圏の横断を可能にするからです。

そうなると…

・Tポイントからナナコへ変換
・WAONからLINE Payへ変換

…等が可能になり囲い込みの意味を失っていきます。

ひょっとしたら一部の大陣営は自ら構築した経済圏を守るために他陣営との相互変換を拒むかもしれません。(つまりIoVの流れに抵抗して「囲い込み」戦略を維持する。)

その場合、国外の競合あるいは多くの小規模の陣営が先行して相互変換を導入することになるでしょう。

彼らは失うものが少ないので。

こうなるとユーザーはどちらを選ぶか?

おそらく相互変換可能な「より広い世界」を好むものと思われます。

結果、旧陣営は孤立を深めることになり、最終的には全ての経済圏がIoVの世界に取り込まれると想像します。

そうなればユーザーは好きな1枚を持てば他サービスも利用できるようになるでしょう。

そう考えていくと、楽天ポイントとか飛行機マイレージとかはそもそも消えてなくなる可能性までありえます。

買い物に10%のポイントを付与したします。

ここでもし他の陣営のポイントに変換されてしまったら、もう一度買い物してくれなくなるわけで、ポイント付与の意味がそもそも失われるからです。


おねがい
てにログで記録・まとめている内容は、投資のアドバイス・助言ではないことをあらかじめご留意頂けますと幸いです